Installation View
家具と抽出し/Furniture and Drawer (2024)
Group exhibition


ホーム・インテリア(部屋)#2
Home interior (room)
2024
木材、カーペット、照明器具 wood, carpet, interior lighting
サイズ可変 variable size

Signage #1
2022
木材、アクリル板、wood, acrylic board, LED
H130xW90xD30cm
脚制作:element hand work studio

Frames #15
2024
木材、LED、アルミ wood, LED, alminum
H2.7xW53xD46cm

Frames #13
2023
木材、LED wood, LED
H54xW44xD3cm

Less(ナイフ)
Less(knife)
2017
ナイフ knife
H12.9xW1.5xD0.55cm

Frames #16
2024
木材、油性塗料、LED wood, wood wax, LED
H32xW41xD15.5cm
Photos by OMOTE Nobutada
A-LAB Exhibition Vol.45
「家具と抽出し」
会場:A-Lab(兵庫県尼崎市)
会期:2024年10月19日(土)-2024年12月15日(日)
開館時間:10:00-18:00
休館日:火曜日
入場料:無料
主催:尼崎市
出展作家:松井沙都子、松延総司
ゲストキュレーター:松井沙都子
【関連イベント】
トークイベント「家具と抽象とアートのお話」
日時:10月26日(土) 午後2時〜午後3時30分
ゲストに沢山遼さんをお招きして、出品作家との対談を行います。
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本展はいわゆる家具の展覧会ではない。展示作品は、もしかすると実際の家具に似ているかもしれないが、その性質や存在の意味は大きく異なる。
私と松延さんの作品は、「欠如」や「地」といった捉えどころのない概念を背景に持つ。一方で両者の作品には、形状や材質、構造といった目に見える要素において、共に「家具」的であるという側面を持つ。他者と共有しづらい概念について、より多くの方に想像を巡らせていただくきっかけとなるよう、本展では「家具」をテーマにすることにした。つまり本展に展示されるのは、実際の家具のようでありながら、家具そのものとは言い切れない、美術作品である。
ちなみに展覧会タイトルの「家具」に続く「抽出し」という言葉は、松延さんが提案してくれたもので、美術批評家の沢山遼さんによる「“抽象” と“抽出し” には関連性がある」との話が参照されている。対象からエッセンスを抽出するという意味を持つ「抽象」には、その語の示す通り「抽出し」からものを取り出す所作に通じているためではないかと、私は考えている。馴染み深い「家具」の距離感で作品に接しつつ、美術の本質ともいえる「抽象」の面白さに、少しでも触れていただけるような機会となれば幸いである。
松井沙都子(本展ゲストキュレーター/出品作家)
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展覧会情報ページ:
https://www.ama-a-lab.com/exhibition/a-lab-exhibition-vol.45/