企画展「zu Hause 自宅と承認」 2023/9/9-17

武庫川女子大学生活美学研究所の松山聖央さんによる企画展、「zu Hause 自宅と承認」(会場:KIITO、神戸)に出展します。
この展覧会は、松山さんがトヨタ財団の助成を得て進めてきた研究プロジェクト、「自宅から始まる建築・環境・都市共同研究会」の成果展として開催されるものです。研究の内容は、コロナ禍において注目されることになった「自宅」における、人と物との関係性について、さまざまな視点で考えるもので、研究者による研究会などに加え、私を含む数名のアーティストによるワークショップ、作品展示の形で発信されるものです。
私は昨年2022年12月に武庫川女子大学で開催したワークショップを踏まえ、その成果を展開させる形で作品を制作します。いつもと少し傾向の異なる作品の展示を予定しています。ぜひご高覧ください。

武庫川女子大学 生活美学研究所 Webサイト
おしらせ| https://info.mukogawa-u.ac.jp/miee/newslist?page=1&id=news57


「zu Hause 自宅と承認」

伊藤槙吾(itou)
岸裕真
ふなだかよ
松井沙都子

特別出展:民佐穂

◇会期:2023年9月9日(土)〜17日(日)※休館日:9月11日(月)
◇開館時間:10:00〜18:00
◇会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)ギャラリーC(神戸市中央区小野浜町 1-4)

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3年半前、未知のウイルスが騒がれはじめたころ、わたしは約1,800キロを移動する引っ越しをして、新しい自宅を手に入れた。
同じ階の向かい合う部屋がたまたま二つとも空いていたけれど、もちろん選んだのは片方だけだった。
あのとき誰のものでもなかった二つのうち、今では、ひとつがわたしの自宅で、もうひとつは他人の家だ。
もともとそこにあった(それもずいぶん古い)空間に、家具を運び込み、いくつかは新たに購入し、何度かの模様替えも経て、多少のDIYも試みた。
もっとこまごまとした日用品や道具類も配置し、
あるいは消費し、廃棄し、補充し、ときに故障させたこともある。
家族との日常が繰り返され、友人や来客の出入りもあった。
厳密に言えば部屋の一部ではない窓からの眺めも、自宅を構成するお気に入りの要素となっている。

自宅はあまりにも身近で、あまりにも見知らぬ場所だ。
わたしにとってひとつの小さな世界であり、同時に、外に広がる世界への入り口でもある自宅について、あらためて考えてみたい。

◇企画:松山聖央
◇主催:自宅から始まる建築・環境・都市共同研究会、武庫川女子大学生活美学研究所
◇協力:√K Contemporary(Root K Contemporary)
◇助成:トヨタ財団

お問い合わせ
武庫川女子大学生活美学研究所
https://www.mukogawa-u.ac.jp/~seibiken/
seibiken@mukogawa-u.ac.jp
0798-67-1291 (平日10:00-16:00)

ドローイング:民佐穂《部屋は時間を包んで》2023年

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